怒りは本当の気持ちではないので、伝え方間違えないでくださいね。

田中りんのメルマガです。みなさん、こんにちは。

立春を迎え、新しい一年がはじまりました。さて今年はどんな年になるのかな?みなさんはどんな感じでしょうか?

 

 

今日は、人生を大きく左右する”感情”についてのお話です。特に怒りの感情について。怒りと仲良くなったら、もうこっちのもんです!

 

心身ともにご機嫌な時間の積み重ねこそが、自分らしいイキイキとした人生の基盤だと思います。


ご機嫌な状態に自分で整えられるようになってくると、次は自分以外の人を幸せにする動きができるようになってくるようです。

 

人間は基本的にそこにいるだけで、ご機嫌なはずなんです。

 


赤ちゃんが一人で静かに自分の手を見つめて遊んでる状態を思い出してください。アレです。

 

そこに不具合が発生するとご機嫌ナナメになって泣きますよね。お腹すいた、暑い、トイレ行きたい、などなど。それをケアしてあげるとまたご機嫌になる。

 

大人も同じ。不具合を解消すれば、ご機嫌に戻れるはず、、、なのですが、ずっとモヤモヤ、イライラするということは、不具合を解消できてないってこと。

 

私たちは大人です。赤ちゃんと違って不具合も複雑に思えますが、その不具合の解消を自分でしてあげる必要があります。その方法をほとんどの人は学ぶ機会がないまま大人になっていきます。

 

まだ解決してません!私はイヤな気持ちのままです!って命が叫んでいるとき、赤ちゃんなら、あ〜んあ〜ん!って泣けば解決してもらえたけれども、大人は泣くわけにはいかないし誰も代わりにやってくれません。

 


だから代わりに内側から”怒り”の感情が湧き上がってきます。(怒り以外にも悲しみなどマイナスの感情かもしれません)

 

 

 

 

感情は内側から湧き出るいろんな気持ち。

それをそのまま表現できたのであれば、おそらく皆さん悩みはゼロだと思います(笑)。

 

 

イヤな上司に「はぁ〜!?ムカつくわ!」、

約束破る友達に「約束したよね!最悪やわ〜!」、

褒められた時に「私すごいやん!いえ〜い!」

しつこく誘われて断りたい時に「しつこいねん!もうっ!」

 

 

後先考えずに、そのまま言えたらどんなに楽か。

イヤな感情だけじゃなくて、喜びさえも素直に表現できないこともある。

さて、ではなぜそのまま表現できないのでしょう?

 

 

 

これそのまま言ったら・・・・、さてどうなる???

 

 

 

嫌われる?

信用なくす?

バカにされる?

 

 

答えは、、、多分、嫌われるね(笑)。それが怖いからみなさん言えない。

 


よく考えてみてください。それって赤ちゃんが泣いてどうにかしてくれ!って言ってるのと同じだからねぇ。そりゃ嫌われるよなぁ。

 

 

 

「どうにかしてくれ!」って言って相手が考えてどうにかしてくれたのは赤ちゃんだから。大人は「こんな気持ちがしたから、このようにしてください」って言えるようになるのが自立です。

 

 

だけどみなさん、「こうしてくれ!」だけ言ってません?それはただの命令です。コミュニケーションではございません!

 

 

自分の中から湧き出る感情に、良いも悪いもないのです。どの感情だってとっても大切なんです。

 

 

嬉しさや楽しさは、前向きでいい感じがするので、受け入れらやすいと思いますが、マイナスの感情、特に怒りはとっても大切なんです。

 

 

感情的でない穏やかなのが大人の証だ、みたいなイメージがありますが、みなさんどうですか?私は長年そう思ってました。

 

 

 

湧き出る怒りの感情を必死で抑えて、顔で笑って心で泣いて、というか心の中はいっつもメラメラと怒りが燃えたぎっていましたね〜。それをしっかりと抑えられるのが大人だと信じ込んでました。アンガーマネージメントとかありますしね。

 

 

見た目は静かですが、中をのぞいたらみなさんどんな感じでしょうか?

 

 

 

それでも抑えても抑えても、湧いてくる激しい怒り。

 

子どもを持つとなおさらその問題に直面しますね。その怒り、弱くて反撃してこない小さい子どもにだと無意識に安心して、蓋がガバッと開き、怒りをぶつけてしまう。

 

 

 

よく思い返してみてください。特定の場面でだけはっきり自分の思ったことを言える、って方いらしゃいませんか?

 

子どもに怒鳴るのに、外ではいいお母さんでいてしまう。

店員さんにクレームならガンガン言える。

後輩には強くなんでも言える。

旦那さんにはめちゃくちゃ言える。などなど。

 

 

 

 

それは、無意識にこの人なら言っても大丈夫って判断してるから。

 

 

身内でないからもう会うことはないであろう店員さんなら言える。

クレームならなおさらこっちが強く出ても落ち度はないし。

後輩は絶対に言うことを聞く立場やし。その代わり権力のある人にはヘイコラしてしまう。

旦那さんに無理難題言っても、絶対に別れるはずがない。などなど。

 

 

 

 

要するに、信じられないかもしれませんが、その人に甘えてるんです。全部出しても大丈夫って。

 

 

 

本当は、子どもも、店員さんも、後輩も、旦那さんも、悪くないんです。

 

実際にその人との間で怒りが湧いたとしても、その奥にある自分の気持ちをそのまま伝えればいいだけなので、その場で伝えて完了するはずなんです。よ〜く考えたら怒る必要はないんです。

 

 

 

でも怒りが湧くということは、いっつもいっつも人間関係で相手に伝えたいことをぐっと飲み込んでいるから、”私は自分で自分を尊重してもらってない!”という悲しみの怒りの気持ちがずっと消化されないまま心の中にしまいこんであるんです。

 

 

 

どの人に対しても、ちゃんと自分の気持ちを伝えることができればいいのですが、できない場面が多すぎると、特定の人に爆発してしまう。その最も矛先が向くのが子どもなんです。

 

じゃあ、どうして気持ちを言えない人がいるのかど言えば、「本音を伝えたら自分から離れて言ってしまう、自分の立場が悪くなる」からです。

 

 

その感覚はむしろ当たり前で、生きてきた中で、たくさんの経験の中で、子どもの頃、自分の気持ちを言わない方が得をする、身を守れる場面が多かったら、当然そうなります。

 

 

 

だけど、もう皆さんは大人です。自分で自分の身を守ることができます。ただただ、そのスベを知らないだけなんです。

 

 

 

本当に、知らないだけ。

やったことがないから、自分の本当の気持ちを伝えても大丈夫って信じられないだけなんです。怒りが本当の気持ちだと勘違いしているから。

 

 

 

いやいやいやいや!私思ったこと激しく言ってるで!という方。だけど何回言っても聞いてくれへんからイライラする、のであれば、伝え方間違えてます!おそらく文句と要望だけ言って本当の気持ちを伝えてないと思われます。

 

 

 

気持ちを伝えてもいいんですよ!その気持ちって怒りの奥にたくさんあるんですよ!文句ではなくて、自分の思った通りに動いて欲しい要望ではなくて、気持ち、ちゃんと伝えてますか?

 

 

 

冒頭の会話。本当ならこう伝えたらいい。

 

 

イヤな上司に「そんな言い方されたら、傷つくからやめて欲しいです」、

約束破る友達に「約束破られたら、大事にされてないみたいでかなしかった」」、

褒められた時に「嬉しい!ありがとう!」

しつこく誘われて断りたい時に「今はそんな気分じゃないことを尊重してもらえると嬉しい」

 

 

 

 

怒りの奥にある、尊重されてない悲しさや悔しさなどの気持ちを、ちゃんと声に出して伝えることが何よりも大事で、その伝え方を知らずに、怒りと要望だけ伝えても、自分の中の気持ちは治らないのです。

 

 

 

赤ちゃんが、オギャーオギャー!!!って泣いてるその声。聞いてたらドキドキしてきますよ。なんとかしなくちゃ!大丈夫か!って。泣き声はそのぐらい注目させる引力がある。

 

 

 

 

怒りの感情はそれと同じ。自分の中の子どもが全力で泣いてるんです。

 

 

そうかそうか、何に怒ってるの?って聞いてあげてください。

必要なら、相手に声に出して気持ちを伝えてください。

 

 

声に出すという体を使った行動でもって、自分の中の感情は「ああ、私の言うこと聞いてちゃんと行動してくれたんだ」って安心します。

 

 

ここまでやって、初めてその時に出た感情は解消されるんです。

 

感情は見て欲しい、認めて欲しいために湧いてくるので、直視するまで解消しません。赤ちゃんが泣き止まないように。

 

 

本当の気持ちを伝えたら、体がブワっと緩むのがわかります。要望と怒りだけぶつけてるとどんどんボルテージが上がっていきます。これが見分けるサインです。

 

 

 

本当は怒りの奥にある気持ちを伝えても誰も傷ついたりしません。怒りと要望だけ伝えるから相手もイヤな感じだと思うだけなんです。

 

 

 

心のワークでは、この方法を実践して身につけていきます。目の前の感情の揺れを題材に、自分の状態を知り、適切なコミュニケーションの取り方を学び、実践していきます。

 

 

これができるようになると、劇的に怒りがおさまっていきます。気持ちを声に出すことはやったことのない人にとってはとても怖いと思います。

 

誰も傷つかない安全な伝え方なので、一生いろんな場面で使えます。

 

 

 

最初の一歩が一番怖いのです。

 

自分の気持ちを紙に書いたものをそのまま読むことさえ声が出ない場合もあります。私も最初はそうでした。

 

それでも、目をそむけずに、自分の気持ちを直視して、伝えようと前を向いて一歩踏み出したから今があると思ってます。

 

 

 

そのうち、蓋をせずに、今の感情をすぐに解消できるようになってきます。

ほったらかしにしない。

 

それが自分の機嫌を取れてる状態です。それができると過去の感情も自動的に解消されていきます。

 

 

 

ちなみに、旦那さんに一番言いたくない本音ナンバーワンは「寂しいから早く帰ってきて」。「なんでこんなに遅いん!」って言うてませんか?こんな些細な会話の伝え方から目の前の世界は変わっていきます。

 

 

伴走が必要な方はぜひワークにお越しくださいませ。

 

 

今日もお読みおくださりありがとうございました!

田中りん