田中りんのメルマガです。皆さまこんにちは!
季節は”小満(しょうまん)”になります。
芽吹いた若葉が生い茂り、順調に育った作物にホッと一安心する時期だそうです。気候が良くなり、すべてのものが成長していく、という意味だそうです。
植物を見ていると、とっても面白いなあと思います。
環境が整ったら、見事にそのものが花開く。
待つときは待つし、満ちるまでは開かない。
歩いてたら、美しいピンクのバラ、ウキツリボクの赤い花、白いモッコウバラ、と次々に目に入るのですが、当たり前だけど、間違った花咲かせてない。春のバラの蔓に冬の梅の花咲いてない。
去年はたくさん咲いたけど、今年は少ない、などの変化なんてもろともせず、なんなら数年花開かなくったって、一見枯れたように見える時期があったって、その植物なりに、そこで精一杯養分吸収して、時期が来たら、できる限りで花さかして、ちゃんと実をつけてる。
ちゃ〜んと、静か〜に、周りの状況を感じて、自分の状態を認めて、やることやってる。
人間はこうはいかないなあ〜(笑)。養分吸収する時期に花咲かそうとしたり、自分ではない花を咲かそうとしたり、、、。
人間は選べてしまうから、よほど意識して静かにしてないと周りの状況も、自分の状態もわからなくなってしまうし、頭がうるさすぎて、選択ミスしてしまう。
自分らしく、自分のお役目はたして生きていこうとするならば、植物がとってもお手本になりますね。
そうなるために、自分が何を選べば良いかのヒントはたくさんありまして。
違和感が一番大きなヒントですね。ソワソワしたり、なんかしっくりこなかったり。でもそのヒントをキャッチしようとしたら、静かな時間を持っていることが本当に大切で。
自分の体と心に関心を寄せている時間、自然と触れ合う時間、音のない時間、丁寧な暮らし、などなど。
それは特別なことではなくて、自分の体が喜ぶ食事を作ったり、自分が何を感じてるのか立ち止まったり、深呼吸したり、風を感じながらお散歩したり、早寝早起きだったり、、。
そうやって、静かに自分を整え続けていると、何かに触れ合った時に、リアルにくっきりと感じられるようになってきます。
違和感はよりハッキリと分かりますし、自分に響くものはファンファーレ並に「おめでとう!出会いましたね!正解です!」と言ってるように聞こえます。
そうすると、「ああ!自分に聞けばいいのか!」ってなってきます。
これが本当の自立です。世に言う”自己肯定感が高い”と言うのも本当はこれだと思います。
自分を信じる力。
何かができるから私すごい!が自己肯定感と間違われやすいのですが、そうではありませぬ。
で、静かな時間を持てないまま、自分の本来のあり方から大幅にズレズレの場合、こりゃまずい!って命が焦った場合、違和感なんて弱々のメッセージ送ってる場合ではない!ってなった時に、訴えてくる主な手段として、”病や体の不調”と”イライラなどの抑えられない感情”だと思います。
そりゃ、常にどっか痛かったり、ことあるごとにイライラしてたりすれば、最後は「もうイヤ!!なんでもしますから幸せになりたい!」って思うでしょうし、そのくらいのインパクトがないと人は生き方を変えられないかもしれません。
ズレ幅大きい時ほど、静かな時間から遠ざかってますので、「はい、静かにしてね」なんて言ってもなかなかできない。だって静かを体験したことないから。
静かって、一人だし、刺激少ないし、地味だし、目に見えないし、誰からの何の評価もないし。静けさはどんどん深まっていきますが、どんどん安心していってると言う感覚になる程静かにしたことがないから。
みんなで、ワイワイ、ワクワクして、注目されるような体験は、一旦ワキに置かないとできない(それが悪いと言うわけではないよ。その比率が大きすぎやしないかい?)。
そういえば、先日ボーリングセンターに20年振りくらいに行ってびっくり。
音でかっ!!何かわからん音楽が大音量で流れてて、ゲームするところもあって、もう5分も立たないうちに、次女が「頭が痛い」と言ってギブアップで私とお外へ。
頭クラクラしてきて判断力が失われた長女と夫は今までやったこともない変なゲームしておりました。
あんた達、そんなもん今まで興味なかったではないか!?これがわかりやすい事例です(笑)。ボーリングは楽しかったんやけどな〜。
静かにしないと、目の前の快楽ばかり追っかけて、わけのわからんゲームばっかりさせられてるようなもんで、ああ、お金なくなった、とか言って一番やりたかったボーリングまで見失ってしまいかねない。
そんな静かな時間なんて持たなくても、バリバリ充実してる人だっているやんか!と思われる方もいると思いますが、大事なのは、見たとこ充実ではなくて、”心が充実”ですのでお間違えなく。
その程度だって人それぞれなので、比べられません。
どんな状況でも一瞬で自分とつながる方もいれば、ゆっくりゆっくり整える方もいらっしゃる。
唯一言えるのは、”誰のせいにもせず、文句言わずに行動して、ご機嫌である”ことが何よりもバロメーターだと思います。
極端な話、外で充実してるように見えていても、お家でパートナーとコミュニケーションがうまくとれずに、イライラ過ごしてるのであれば、元も子もない。だからね、他人はどうでもいいのです。自分の機嫌に注目してくださいね。
”静かにして、自分に聞く”ことが一番なのだけど、そんなことわかってるけど、その前に、心の中がいろんな気持ちでパンパンで、とても静かになんてできない、と言う方は、まずは自分の感情とお友達になって心と対話してください。
その感情がどうして沸き上がってくるのか、そしてそれをどうやって昇華してコミュニケーションをはかり、人間関係を築いたらいいのかをまずは知り、心のご機嫌を自分でとってください。(心の声を聴くワーク)
体の調子が悪くてそれどころじゃない方も、不具合とお友達になって自分の体と対話してみてください。いろんなことを伝えてくれます。(体感ボディーワーク)
実際、私は静かな時間が大事だし、自分を信じたいと頭ではわかってましたけど、十数年もできませんでした。
いつもあちこち痛くて、風邪ばかりひいて寝込んだ状態で、まわりにイライラしっぱなしだったので、心と体が不機嫌なままだったのです。
今や散歩や瞑想とか静かな時間を持つことは日常ですが、当時は、そんなもんできっかよぅ!それで楽しく暮らせりゃ世話ないわ!くらいに思って、どうしても長続きしなかった。
そりゃ、そんな状態で、自分の感覚信じよう!て言われても、信じられませんよ。こんな具合が悪いのは私がどっかおかしいからに違いないと思ってるから、自分なんて信じてませんでしたもの。
そこで、不具合にフォーカスして対話してみたら、自分のことがとってもよくわかるようになりましたし、どうすればいいのかも体は教えてくれました。
今の状態を感情は伝えてくれました。
そして、不具合は自分が自分に対するメッセージなだけだったんだ!と気がついた時、やっと静かにできるようになりました。
こんなに具合が悪いのは、自分が悪いんじゃなくて、メッセージを受け取れなかっただけなんだ!ってやっと自分を肯定できたんです。
静かにできないって、怒鳴ったり、文句ばっかり言って、静かに自分の気持ちを伝えられない状態のことも言えますね。
だから、子どもに対しても、怒鳴ったりせず、自分も静かになりました。
自分と対話しろ、と言うと漠然としてますが、体と心の不調にフォーカスして対話するとびっくりするくらい自分のことがわかりますよ。ああ、私今こんな状態だったのねって。そして、自分と対話したら何でも分かるんだ、って体験したら、とっても自信になるんです。
『自分らしく生きようと思うなら、自分に聞けばいい。』
一言で言えば簡単ですが、自分の声を聞こうと思ったら、まず静かにしないといけない。
静かにしようと思ったら、まずは心と体のざわつきをちゃんと見て聴いてあげて、鎮めてあげないと、できない。向き合おうとする勇気も要りますし、時間もかかる。なかなかのエネルギーが要るんです。
そして、静かにできるようになった時って、形にならないからわかりにくいんです。自分の感覚で分かるだけ。伝えるのとっても難しい(文章で書くのにも限界がございます 笑)。周りからは見えないんです。
それでも、私がそれをお勧めするのは、それなくして、自分らしくイキイキと生きる人生にはなり得なかったから。
騒がしいまま、今の自分に必要かどうかわからない知識や技術を詰め込んだり、闇雲に色々チャレンジするのにエネルギーを使う前に、静かになれるような自分に整えることに使ったほうが、後々自分に必要なことがはっきりと選べるようになるんです。
ですので、騒がしい方は、伸びしろいっぱいですよ〜。不具合たくさんの方も自分からのメッセージで郵便受けいっぱいですよ。ちゃんと開封して読んであげてくださいませ。
静かにできるようになると、自分が受け取れるようになったメッセージの質が変わってくるのもとっても面白いですよ。これはまた次回どこかでお伝えできたらなあと思います。
静かになりたい!しかし心身のざわつきが半端なくて困ってる!
メッセージの読み方わからない!と言う方は、ぜひワークへどうぞ。
本日もお読みくださりありがとうございまいた。
田中りん