ありのままを受け入れて欲しい相手は誰?

田中りんのメルマガです。みなさま、こんにちは。

 

今日は、

”ありのままを受け入れてほしい”について。

 

どこに行っても誤解され、人間関係をうまく築けない。

だから、怖くて自分をさらけ出せない。

だけど、私は私なんだから、みんな分かってよ!

 

そう思う気持ちはとてもよくわかります。

 

しかし、しかしなのです、

ありのままを出しちゃあいけません(笑)。

 

惜しい!惜しいです!

ありのままの自分はとっても大事。

そこまでは合ってる!

 

ありのままを受け入れる、って耳が腐るほど巷で聞きますが、自分をさらけ出してそのまま周りに受け入れてもらうことではありません。

 

 

みなさん、とても誤解してらっしゃる。

 

 

お互い尊重しあえる、心地よい関係を築こうとするならば、

受け入れてもらうことが最終目的ではありません。

 

受け止めてもらって、コミュニケーションを図って、お互いで着地点を見つける作業が不可欠です。

 

受け入れることと、受け止めることは、だいぶ違います。

 

たとえ意見が違っても。

全て全肯定、オッケーというのが受け入れる、ということ。

 

 

意見の相違はあれど、相手の考えをしっかり聞いて、自分の意見も尊重することが受け止めること。

 

受け入れちゃったら、正直コミュニケーションなんていらないんです。

 

だけど、人間みんな同じではないから、意見が違うのは当たり前。

 

 

だから受け入れだけでは成り立つはずもなく、結果誰かが自分の気持ちを押しのけることになってしまう。

 

 

ちょっと不健全な状態です。

 

 

意見が違うかもしれないけれど、自分の考えを伝え、そして相手の意見を聞いてみる。

 

そのあとどうするお互いで考える、というのが健全な流れだと思うのですが、

 

 

みなさん、ほぼほぼ、意見を伝える前に諦めてしまうようです。

 

それは、本当のコミュニケーションの方法を知らないからだと思います。

 

 

1か100かしか選択肢がないと思い込んでいる。

 

本当は、ちゃんと相手と正しくコミュニケーションがはかれたら、40とか80とかもしかしたら150とか予想を超えた着地点にたどり着くかもしれないのに。

 

 

冒頭の、”ありのままを受け入れる”の本当の意味は、

自分が自分を受け入れてあげることなんです。

 

 

嘘偽りなく、感じたままを”そうだね、そうだね”って。

どんなにひどいことでも、自分だけは、受け入れてあげる。

 

 

簡単に書いてますけど、なかなかできないもんです。

瞬時に常識と、世間体が蓋してきますから。

 

 

こんなこと考えたら失礼や、かわいそう、怠けてる、とか。

でもね、感じたのは事実なんですよ。

 

まずはそこを認めないと、始まらない。

 

心の声を聴くワークではここを直視することになるんですが、みなさんこんな汚い自分見たくないってことで、驚かれます。

 

 

そのまま出しても大丈夫なくらいのことでも、

思ったままやっても大丈夫ですよ、って言われるまで、

そんなことしたら、失礼だと思いこんでる方多いです。

 

 

で、本当に感じてることを相手に伝える時に、そのまま出しちゃあもったいないのです。

 

相手に伝わるように伝えなくては意味がない。

こんな理由で、こう感じてるから、こうしてほしいと。

 

 

嫌なことがあって、ぶっす〜っとしてる。

”腹たってる”これは事実ありのまま。

だからと言って、人間関係の中で嫌なことがあるたびにぶっす〜ってしてたらあかんでしょう。

 

 

だってムカついたから、正直にしてんねんから、受け入れてや!って、それ3歳のままですやん。

 

ムカつくわ!って怒鳴ってるだけなのは、ただのヤンキーですって。

〇〇してや!って命令しかしないのは、ただの独裁者ですよ。

 

 

この地上で人として生きていこうとするならば、社会的な生き物である以上、テレパシーではなく言葉でコミュニケーションを取るのが基本の場であるならば、言葉で伝えない限り、何も始まらないのです。

 

 

今自分が受け入れられてないと痛烈に感じているのであれば、まずは自分が自分を受け入れてあげることが第一です。

 

 

それができて、初めて、他人を”受け止める”ことができます。

 

 

そうやって、人間関係の中で、本当のコミュニケーションを実践していく中で、やがて、思ったことをちゃんと伝えても大丈夫、意見が違っても大丈夫、と思える時がきます。

 

 

その時に、初めて、苦しかった時に喉から手が出るほど欲しかった”受け入れてもらえてる”という感覚が得られると思います。

 

 

それは、想像していたものとはちょっと違うと思います。

 

どちらかというと、一人でも大丈夫、という感覚が近いと思います。

 

自分を全肯定されなくても、大丈夫な感覚。

 

 

 厳しく聞こえてしまうかもしれませんが、受け入れてもらえる、つまり私はこのままで大丈夫、と思えるようになるまで、丁寧に自分を周りに説明し続けるしかない、とも言えます。

 

自分から動かずに、周りが理解してくれることはありません。

 

 

幼い頃、受け入れてもらえなかった感覚がある方でも大丈夫です。

自分でちゃんとできるんです。

というか、自分でやることが本当の自立です。

 

だから、どうか、怖いかもしれないけれど、

一つづつ、少しづつでも言葉にしてみてほしい。

 

あなたはありのままで大丈夫。

ただただ、自分がオッケー出して、説明が足りなかっただけなんです。

 

本日もお読みくださり、ありがとうございました。

田中りん